ハーフェズ ペルシャの詩

古代ペルシャの“愛”の詩人(ハーフェズ)によって結ばれた恋人たちを見舞う、運命の悲恋。 ゲーテに影響を与え、イランではコーランよりも愛読されている詩人の名ハーフェズを冠した称号を持つ青年が、外国育ちの娘にコーランを教えることになるが、詩を詠み合ううちに心を通わせる。だが、聖職者に禁じられた詩を彼女に詠んだために処罰され、地位も名声も失い、娘との仲を引き裂かれてしまう。
公開日
2008年1月19日(土)
監督
アボルファズル・ジャリリ
脚本
アボルファズル・ジャリリ
撮影
アボルファズル・ジャリリ
音楽
ヤンチェン・ラモ アボルファズル・ジャリリ
出演
麻生久美子 メヒディ・モラディ メヒディ・ネガーバン ハミード・ヘダヤティ アブドッラー・シャマシー ミカイール・シャレスタニー
製作年
2007
製作国
イラン=日
原題
Hafez
上映時間
98
INTRODUCTION
顔を合わせず、詩を通じて恋に落ち、立場の違いから引き離されていく恋人。詩人ハーフェズの詩句にインスパイアされた物語、イラン版「ロミオとジュリエット」。ヒロインのナバートを演じるのは、「CASSHERN」「アイデン&ティティ」「時効警察」の麻生久美子。本作が初の海外進出作品となった。主人公ハーフェズには、「Abjad」で主役を務めたメヒディ・モラディが圧倒的な存在感を持って演じている。監督は、イランの巨匠アボルファズル・ジャリリ。95年「7本のキャンドル」でヴェネチア国際映画祭金のオゼッラ賞受賞。「トゥルー・ストーリー」でナント三大陸映画祭グランプリ受賞、そして政権下で上映禁止となっていた「ダンス・オブ・ダスト」がロカルノ国際映画祭で銀豹賞を受賞するなど、才能を世界に示している。また、本作でローマ国際映画祭審査員特別賞を受賞している。
STORY
シャムセディンは、子どもの時からコーラン暗唱の修行をし、見事試験に合格。コーラン暗唱者だけに与えられる称号ハーフェズを獲得する。 教者モフティ師の娘ナバートがチベットから帰ってきた。コーランをよく知らないナバートにハーフェズが教えるのだった。直接顔を合わせることなく、壁にある窓越しにコーランの授業が始まった。ペルシャ語もままならないナバートが、アラビア語のコーランを読むのは難しい。一語一語、丁寧に教えていくハーフェズ。好奇心旺盛で、コーランの意味を事細かに聞いてくるナバート。やがて恋に落ちていく二人。恋心を隠せず、聖職者として禁じられている詩を詠んでしまったハーフェズは、罪を問われてしまう。称号をはく奪され、家も焼かれてしまった。ナバートは、父親よって別の男と結婚させられ、やがて原因不明の病に臥してしまうのだった。果たして、二人は再び出会うことができるのだろうか。
CASTING
●メヒディ・モラディ 1986年生まれ。テヘラン出身。映画の出演はジャリリ監督作品「Abjad」につづき、本作で2作目。 ●麻生久美子 1978年6月17日生まれ。千葉県出身。98年『カンゾー先生』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞ほか、多数の賞を獲得。主な出演作は、『ひまわり』(00)、『回路』(01)、『RED SHADOW 赤影』(01)、『贅沢な骨』(01)、『ラストシーン』(02)、『魔界転生』(03)、『アイデン&ティティ』(03)、『CASSHERN』(04)、『青い車』(04)、『THE 有頂天ホテル』(06)、『夕凪の街 桜の国』(07)など。 ●メヒディ・ネガーバン 1985年サベー生まれ。「Abjad」で監督アシスタントとして撮影に参加、その後も引きつづき、ジャリリ監督のアシスタントをしている。現役の大学生であり、コンピューターを学んでいる。
配給会社
ビターズ・エンド

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